Service

海や琵琶湖から遠く離れた施設において、水の入れ替えなし(補水のみ)でトラフグとヒラメを養殖しております。
水質浄化テクノロジーを活用しているため、内陸部の完全な閉鎖環境でも海水魚の養殖が可能となりました。
滋賀県の新たな地域産品を生産し地域ブランドの普及促進をすることで、水産物の付加価値向上を図り、地域の活性化を目指します。

A-FIVE(農林漁業成長産業化支援機構)の出資決定を2018年8月に受けています。
名称 | しが農林漁業成長産業化投資事業有限責任組合 |
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事業内容 | 滋賀県の事業者が新たにトラフグ・ヒラメの完全閉鎖循環式陸上養殖を行い、量販店・鮮魚店・ホテル等に直接販売を行うことにより、滋賀県の地域特産品としてのブランド確立を目指す事業 |
政策的意義 |
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ASC養殖場認証を取得予定です。
ASC養殖場認証とは、ASC(Aquaculture Stewardship Council: 水産養殖管理協議会)による、環境に負担をかけず地域社会に配慮して操業している養殖業に対する国際的な認証制度のことです。
この規格の認証には自然を破壊しない環境負荷が少ない飼育環境であるかという点が重要になっています。
アクアステージの養殖技術は、海での養殖のように沿岸部の自然破壊や近隣の漁場への影響がないため、自然に優しい養殖技術を実現することが可能です。
アクアリアクター方式陸上養殖の特徴
魚が排出する窒素化合物等の有害物質を効率的に分解・除去するため魚への飼育負担が低く、給餌効率・成長効率・生存率が良い養殖環境が実現出来ております。
水質浄化システムの機能により飼育環境に腐敗菌がなく、薬物や抗菌剤も使用しない完全オーガニックの養殖を実現しています。
効率的な養殖が可能
- IoT技術を活用した遠隔監視・給餌を行うことができるため、効率的な水質・飼育管理 が可能です。
- 水質管理により魚が過ごしやすい環境を保つため、海で育てるよりも早く成長することができます。
- 従来の養殖システムとは異なり、コンパクトかつ効率的な飼育システムのため、初期の設置コストメンテナンスコストを抑えることが可能です。
安心・安全な食材
- 薬剤などを一切使用しないオーガニックな養殖方法のため、魚病や寄生虫の心配がなく、魚が元気に育ち安心安全な食品となります。
- 水質をきれいに保つことができるため、海での養殖のように赤潮や環境汚染などで魚が死んでしまう危険がありません。
- 孵化から種苗時点まで天然海水での飼育がないため、海水からの病気や寄生虫などの心配がありません。
- トラフグの場合、きれいな水で育てることで毒を持たない個体を養殖することが可能です。
トラフグの陸上養殖
アクアステージでは、滋賀県大津市東部の内陸部の完全な閉鎖環境にてトラフグの試験養殖を実施しております。
トラフグを孵化の時点から徹底して管理した水環境で育てることで、毒のないフグを育てることも可能となります。
養殖トラフグは、2016年より中国でフグ食が解禁され需要が急に高まっており、日本国内での活魚生産への期待が寄せられています。

ヒラメの陸上養殖
アクアステージでは、滋賀県大津市東部の内陸部の完全な閉鎖環境にてヒラメの試験養殖を実施しております。
遠隔管理IoT技術を活かした最新技術を活用し、効率的な養殖環境を整備することに成功しました。
高級食材であるヒラメを弊社独自の養殖システムで滋賀県の特産品として育てていくことで、地域を活性化することを目標としております。

水質浄化技術
特許 第6100301号(平成29年3月3日登録)を取得した、株式会社ウイルステージの閉鎖水系水質浄化システムを応用した、アクアステージ独自の「完全閉鎖循環型陸上養殖システム」となっております。好気環境でありながら高効率の脱窒還元機能を有する為、長期にわたり良好な飼育水質を維持することが可能です。
この水質浄化システムは世界遺産である京都府宇治市の「平等院」など、有名寺院の庭園池で水質浄化の実績を上げており、コストを抑えた環境に優しい水質浄化技術であると多方面から注目されています。

さまざまな庭園池などで水質浄化が実証された、独自のテクノロジー


①浄化ユニットにより、水質悪化の要因となるアオコ・ラン藻類を破砕処理
②マイクロバブルを用いて、曝気による溶存酸素を上昇
③水流の発生により、水循環と底泥質を拡散
④補助剤(浄化バクテリア群)添加による有機物分解・凝集効果などにより水質を改善
アクアリアクター方式陸上養殖システム概要
基本ユニット